コラム COLUMN
インビザライン矯正でIPRするケースとは?
皆さんこんにちは。
郡山市並木のアールエス矯正歯科です。
IPRという治療法をご存じでしょうか?
矯正治療の際に検討されることもあるIPRですが、専門用語となるので馴染みがない人の方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、IPRについて詳しくご紹介していきます。
IPRとは?
IPRとは、歯と歯の間にスペースを作るために、歯の両側面をやすりのようなもので削る治療法のことを指します。
「InterProximal Reduction」の略であり、「IPR(あいぴーあーる)」の他に「ディスキング」とも呼ばれています。
歯の表面組織であるエナメル質のみを削り、歯と歯の間に隙間を作り、歯を並べていくスペースを確保することを目的に行われます。
抜歯とIPRの違い
歯を並べるスペースをつくるIPRを行うことで、1歯(両側面)あたり0.5mmほどのスペースを作りだすことができます。
両側の前歯から順に犬歯や第二小臼歯まで順にIPRを行うことで、抜歯1本分のスペースを確保することになります。
抜歯に比べるとIPRで確保できるスペースは少ないものでありますが、健康な歯を抜くことなく矯正治療が行なえるメリットもあります。
IPRが適応する歯並びは?
IPRはさまざまな歯並びの治療に取り入れられるものであり、叢生(そうせい)、出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、開咬などの症例で検討されることがあります。
厚生労働省と日本歯科医師会が「80歳までに20本の歯を残す」ことを目的として行われている、8020運動で「歯の大切さ」を伝えているように、「健康な歯を抜きたくない」と考える患者さまも近年多く見受けられます。
そのため、IPRによる非抜歯矯正の需要も高まっています。
しかし、抜歯が必要である診断されながらもIPRのみで矯正治療を行ってしまうと、口元が思ったほど下がらないなどといった結果を招く可能性もあるため、慎重に判断していかなくてはなりません。
e-ヘルスネット厚生労働省「8020運動とは」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html
日本矯正歯科学会「8020運動」
https://www.jda.or.jp/enlightenment/8020/
当院のインビザライン矯正治療
当院で導入するインビザラインにおける矯正治療でも、IPRが検討されます。
自身に合う矯正方法を探している方はぜひ、ご相談ください。
※インビザラインは、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
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