コラム COLUMN
自宅でホームホワイトニング!✨🦷
歯にやさしく効果の長続きするホームホワイトニング
1.ホワイトニングのしくみ
歯科で行うホワイトニングは歯の表面の着色を落とすだけではありません。薬剤成分「過酸化水素」の漂白作用を利用して、歯に浸透させることで歯の内部から漂白し白さをよみがえらせます。そのため歯本来の白さ・色調を取り戻すことができるのです。
ホームホワイトニングでは、「過酸化水素」(正確には過酸化尿素)を含む『ホワイトニングジェル』を患者様ごとに個別に作製した専用の『ホワイトニング用マウスピース』にいれ、一定時間(期間)お口に装着することで歯を白くします。
「オフィスホワイトニング」では濃度の高い「過酸化水素」を使用するため、その分エナメル質内部への浸透が早まりより短時間で白さを実感できます。しかし、エナメル質内側の象牙質内部まで高濃度の「過酸化水素」を浸透させると歯髄を刺激してしまい「知覚過敏」が生じ痛みが激しくなります。そのため白さの実感が早い反面、深部までのホワイトニングができないため後戻りも早く生じることになります。
一方、「ホームホワイトニング」で使用する「過酸化水素」の濃度は低く調整されているため歯への浸透が遅くなりますが、その分歯髄刺激を起こしにくく、より深い象牙質内部まで薬剤を十分に浸透させ漂泊することができます。その結果、後戻りも少なくより自然な歯本来の白さが得られることになります。
2.ホワイトニングジェル
当院で使用しているホームホワイトニングに使用する薬剤(ホワイトニングジェル)はティオンホームプラチナ(GC)で過酸化尿素濃度10%となっています。
「過酸化尿素」は尿素と「過酸化水素」に分解され、10%の過酸化尿素は「過酸化水素」としては3~4%となります。ちなみに当院のオフィスホワイトニングで使用している薬剤は「過酸化水素」濃度35%で、かなり濃度の違いがあることが分かります。
日本の薬機法で認可されているホームホワイトニングジェルの過酸化尿素濃度は10%以下となっております。また「過酸化水素」は劇薬に分類されますので、むやみに高濃度のジェルを使用することは控えた方が良いと考えています。
3.ホームホワイトニング注意事項
1⃣以下の方はホームホワイトニングに適しません。
■ 無カタラーゼ症患者
■ テトラサイクリン系薬剤による重度の変色がある方
■ 妊娠中や授乳中の方
■ ホワイトニング剤にアレルギーのある方
■ 知覚過敏の強い方
2⃣歯の詰め物や被せ物、むし歯による着色、また神経が無くなっている歯の変色に対してホワイトニングの効果はありません。ホワイトニング終了後、周りの歯の色に合わせて再治療する必要があります。
3⃣ホワイトニング効果を長持ちさせるためには、3か月間隔のメインテナンス(PMTCクリーニング)と定期的(6ヶ月~1年)なタッチアップ(短期間のホームホワイトニング)が必要です。
※タッチアップ:数日間の短期ホワイトニング。ホワイトニング用マウスピースをお持ちであればホワイトニングジェルだけ追加購入して頂ければ行えます。
4.ホームホワイトニングの副作用
1⃣個人差がありますが、知覚過敏が強く出る場合があります。エナメル質の亀裂、象牙質の露出、虫歯、歯肉退縮などがあると症状が出やすいと言えます。知覚過敏が生じた場合もしくは生じないようにするためには、知覚過敏を予防する歯磨剤を使用することをお勧めします。特に症状が強い場合には鎮痛薬を服用して頂く場合もあります。
2⃣ホワイトニング用マウスピースからホワイトニングジェルが歯肉へはみ出してしまった場合、歯肉が白くなりピリピリとした痛みを感じる場合があります。マウスピース装着時にはみ出したジェルはティッシュなどでふき取るようにしてください。万一歯肉が白くなってしまっても数日たつともとに戻りますので大きな心配はありません。
6.ホームホワイトニングの流れ
1⃣初回はホワイトニングが適用可能か、お口の中のむし歯や歯周病の診査をした後、問題がなければマウスピースの型どりを行います。問題ない場合で30分~40分ほどかかります。
2⃣約1週後、マウスピースとホワイトニングジェルをお渡しします。
3⃣約1週後に経過観察のため来院していただきます。強い知覚過敏症状が出てしまっているなどの問題がなければそのままホームホワイトニングを継続していただきます。
4⃣お渡ししたホワイトニングジェルを使い切った時点でホームホワイトニングは終了となります。
※ホワイトニングをしている期間は喫煙や夕食飲食物を(紅茶、コーヒー、赤ワイン、カレーなど)を控える様にしてください。
7.ホームホワイトニング終了後
ホワイトニングの効果をより長持ちさせるためにはホワイトニング専用の歯磨き粉を使用するのが有効です。ポリリン酸ナトリウムやピロリン酸ナトリウムなどの有効成分が含まれている歯磨き粉を選んでみて下さい。
また、着色性の強い飲食や喫煙習慣は後戻りを早めてしまいます。コーヒー、紅茶、ワイン、カレー等は着色性の強い飲食の代表です。喫煙は歯の着色とともに歯肉の着色も引き起こしてしまします。少し意識して生活してみてください🙂
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