コラム COLUMN
口腔習癖による矯正治療への影響
矯正治療を進める上で口腔習癖があると、
治療の妨げや後戻りの原因になることが大いにあります。😖
今回は口腔習癖について詳しく解説していこうと思います!
①口腔習癖とは何か?
口腔習癖は、お口から喉までの部分に対して無意識に繰り返し行う癖をいいます。口腔機能は、発音、嚥下(飲み込み)、呼吸、咀嚼(噛み砕く)などがあります。
健康な身体を維持するために必須のものであり、これらの機能を正しく使うためには口腔環境を整え、形態を正しくしておく必要があります。
その中には口腔形態に悪い影響を与える癖があり、繰り返すことにより形態を悪くします😫
②口腔習癖の種類
*指しゃぶり(指をしゃぶる)
*爪かみ(爪を咬む)
*歯ぎしり
*舌突出癖(舌で歯をおす)
*吸唇癖、咬唇癖(唇を吸い込む・咬む)
*口呼吸(口が空いている)
*頬杖
③口腔習癖があることで歯並びへの影響
指しゃぶり
→開咬(前歯が噛み合わない)
上顎前突(出っ歯)
狭窄(歯列弓が狭い)
正中のズレ(前歯の中心がズレてる)
爪かみ
→上顎前突(出っ歯)
歯ぎしり
→過蓋咬合(噛み合わせた時に上の歯が下の歯に多い被さっていて見えない)
上顎前突(出っ歯)
舌突出癖
→上顎前突(出っ歯)
開咬(前歯が噛み合わない)
上下顎前突(上下顎とも出ている)
空隙歯列(すきっ歯)
吸唇癖、咬唇癖
→上顎前突(出っ歯)
下顎劣成長(顎が)
口呼吸
→上顎歯列弓の狭窄(上顎の)
上顎前突(出っ歯)
開咬(前歯が噛み合わない)
頰杖
→顎変形症
④原因と対策
原因も精神的な要素や生活環境などそれぞれ異なります。
なかでも指しゃぶりはお口の癖の代表的なものです❗️
母親のお腹の中にいる時から始まっていると言われ、母乳を吸うための本能に結びつくものと言えます。
ほかの癖でもそれぞれに応じた障害が出ます。
このような癖も大きくなると無くなることも多く、必要以上に神経質になることはありませんが6歳以上で続けていると、中々改善されるのは難しいかもしれません😢
また、成人でも夜間の歯ぎしり・食いしばり、頬の吸引圧が強い(歯と歯の間に頬粘膜を入れる、噛むこと)などに悩んでいる方も多いと思います。
精神的な要因が考えられるため、自分自身で治そうとしても睡眠中の無意識に行う癖は、なかなか改善が難しいことかと思われます。😢
歯ぎしり・食いしばりにお悩みでしたら、夜間用マウスピース(ナイトガード)を装着することで物理的に予防することができます。
矯正治療も、ワイヤー矯正よりマウスピース矯正を選択することで日常的に歯をガードすることができます。
鼻炎や花粉やアレルギーなどの要因があれば、口呼吸を改善するためにも、同時に耳鼻科に通っていただくようお話ししています👃
そして子供さんの場合、話を十分理解できることが大切で、焦らず、根気よく、長期にわたって説得することが必要です。
もしお悩みでしたら、初診相談(無料)でご相談して下さい🌿
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