コラム COLUMN
妊娠中の矯正治療は大丈夫?🧸
大人の歯科矯正では「治療中に妊娠が分かった」ということもあるでしょう。妊娠中には何かと気がかりなことが増えるもの。歯列矯正の治療を不安に感じる方もいらっしゃると思います。
今回は、妊娠中の歯列矯正
についてまとめて見ようと思います☺️
歯列矯正中に妊娠しても、治療は継続できる!🐻❄️
―歯列矯正中に妊娠する方は多いのでしょうか?
珍しくないと思います。特に多いのは、結婚式のために歯列矯正を始められる患者様です。
結婚式にむけて歯列矯正を開始する場合、1年程度前から治療をスタートする方が多いのですが、上下の歯にアプローチする「全体矯正」は治療期間が1〜3年です。したがって、治療途中での妊娠となる可能性も十分にあります。
―妊娠しても、歯列矯正は継続できますか?🐻❄️
通院中に妊娠しても治療方針に変更はありませんし、定期的な調整も継続できます。ただし、お腹の赤ちゃんに配慮して、妊娠中には一部の治療内容を変更することもあります。
そこで、患者様にお願いしたいのは、妊娠が分かった早い段階で報告していただくことです。「安定期に入るまでは知られたくない」というお気持ちも分かりますが、安全な治療を提供するために、ぜひ教えていただきたいと思います。
―妊娠中の歯列矯正では、特に気をつけるべきことはありますか?🐻❄️
歯周病の一種である「妊娠性歯肉炎」を防ぐよう、口の中を清潔に保つことが大切です。
妊娠中から産後にかけてホルモンバランスが大きく変化するため、口内の歯周病菌が増殖しやすくなり、歯肉炎のリスクも増します。通常よりも一層、歯周病への注意が必要になります。
―妊娠中はつわりなどで歯磨きがつらい時もあるかと思うのですが、どうしたらいいでしょうか?🐻❄️
歯磨きが難しければ、こまめに口をゆすぐことを心がけてみてください。液体ハミガキを使用するのもよいでしょう。また、子供用の歯ブラシもおすすめです。ヘッドが小さいので口の中に入れた時の異物感も少なく、吐き気が軽減できることがあります。
―妊娠中には避けるべき治療もあるとのことでした。具体的にはどのようなものですか?🐻❄️
当院の場合、妊娠中の方に配慮するのは以下の2つです。
(1)麻酔を使用しない
(2)レントゲン撮影はしない
どちらも当院では万全を期すため妊婦さんには行っておりません。
妊婦さんへの治療は安全性に特に気をつけていおります。
歯列矯正で麻酔を使うことは多いのですか?🐻❄️
歯列矯正で麻酔を使用する場面は抜歯のときと、
「アンカースクリュー」を入れるときです。
「アンカースクリュー」は矯正治療用のネジのことで、歯茎の骨に設置し、固定源とすることで歯を移動させます。
このような処置が必要な場合は、基本的に出産後に来院して治療を開始していくようになります。
お腹の赤ちゃんを最優先に考えております。
―レントゲン撮影は、治療中に撮影しますか?🐻❄️
レントゲン撮影が必要なのは、初診相談後の精密検査のときです。
妊娠発覚してからの精密検査はご遠慮していただいてます。
治療開始後であれば、レントゲン撮影ができなくとも支障はありません。
治療を開始して半年から1年の時点で2回目のレントゲン撮影も予定していますが、こちらは、途中経過を確認するためのものです。スキップしても治療には影響ありませんので、ご心配は不要です。
―歯列矯正でお薬は使いますか?🐻❄️
歯列矯正で使用する薬はおもに「痛み止め」です。
妊婦さんに痛み止めのお薬を処方することはほぼありません。薬が必要なほどの痛みを感じるのは、通常、装置に慣れていない治療開始直後です。歯列矯正中に妊娠された方は、先生やスタッフにお気軽にご相談ください。
―妊娠中、出産の前後などは歯列矯正の治療を一時的にお休みできますか?🐻❄️
もちろんです。出産予定日の1か月前から産後1か月は、皆さんに通院をお休みしていただきます。この間は「装置をつけているものの、調整はしない」という状態になります。
このようなお休み期間は3ヶ月程度までなら問題ありませんが、半年以上になると、予想外の方向に歯が移動してしまうリスクがあります。
そこで、長期に通院できないことがわかっている場合は「現状維持」するための調整をさせていただきます。長めに治療をお休みされたい時は、必ずお知らせください。
また、インビザラインで治療を行っている方には、お休みに入られる前に半年分のマウスピースをお渡しします。2週間に1回、ご自身で交換していけば良いので、より柔軟な対応ができると思います。
―出産後は、いつ頃から通院を再開すべきですか?🐻❄️
できれば出産後3~6ヶ月以内には一度来院していただいて、お口の中の状況を確認させて頂ければと思います。
ご説明した通り、通常の調整のままで通院を長期間、先延ばしにしてしまうことは好ましくありません。里帰り出産などでしばらく来られない可能性がある場合は、事前にご相談ください。
産後の通院は赤ちゃんと一緒で大丈夫🧸👶✨
―分娩の時、矯正装置はそのままで問題ないのですか?
固定式の矯正装置はつけたままで大丈夫です。インビザラインのようなマウスピース型の矯正装置の場合、一時的に外しても構いません。
―産後の通院は、赤ちゃんを一緒に連れて行っても大丈夫でしょうか?🐻❄️
産後は赤ちゃんと一緒にいらっしゃって問題ありません。お子さんをベビーカーに乗せたままで入れるよう、診察室はスペースに余裕のある設計にしています。院内の段差も最小限にしましたので、安心してご来院くださいね。
まとめ🐻❄️
新しい命も得られるのは、幸せなことです。
当院としても患者様のライフステージに寄り添う矯正治療を行っていければと思っております。
歯列矯正で歯並びを整えればプラークコントロールも容易になるので、育児が忙しい時の虫歯予防にも役立ちますので、歯並びでお困りの方は是非無料相談におこし下さい☺️
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