コラム COLUMN
矯正治療のゴム掛けって?🤔
インビザラインも若い人を中心に人気の矯正治療として知られていますが、今回はインビザライン治療の処置「顎間ゴム」についてお話していきます🍀
顎間ゴムについて
矯正治療でおこなわれる処置の一つ「顎間ゴム(がっかんごむ)」は、「ゴムかけ」とも呼ばれ、上顎のマウスピースと下顎のマウスピースに治療用のゴムをひっかけて噛み合わせを整える処置になります。
上と下の歯の矯正器具にゴムをかけることで、ゴムの引っ張りあう力を利用して歯を移動する補助をしたり顎のずれを改善したりしながら噛み合わせを正しい位置へと合わせていきます。
この顎間ゴムの処置は、歯がある程度動いた後の段階(矯正治療の中盤から後半)で行われることがほとんどです。
顎間ゴムに使用するゴムは「エラスティックゴム」と呼ばれるもので、種類によって太さや強さが何段階にも分かれています。
動かしたい場所や目的に応じて段階的にゴムの種類や掛け方をドクターが判断していきながら目標とする歯並びへと近づけていきます✨
顎間ゴムは患者さま自身で行います
顎間ゴムが必要になってくると、主治医の矯正医から「ゴムかけを行って下さい」という指示がでます。
顎間ゴムは、ゴムかけを患者さん自身で行っていただく必要があり、目安として1日20時間以上、基本的に食事と歯磨きの時間以外はゴムをつけている状態になります。
インビザラインのマウスピースを装着している時には、ゴムかけもおこなうといった感覚です✊
専用の器具や指を使ってマウスピースの上下にゴムをかけていただくのですが、慣れるまでは少し難しく感じるかもしれません。
ゴムかけを忘れると治療が長引いてしまうこともあるので、しっかりと決められた時間に行うようにしましょう。
歯並びによって顎間ゴムのかけ方は違う
顎間ゴムにも様々な方法があり、改善したい歯並びによって変わってきます。ここでは主流のゴムかけの仕方をご紹介していきますね🍀
上顎前突の場合:2級ゴム
上顎前突は、いわゆる出っ歯の状態の歯並びで上の前歯が前に突き出ている状態です。
この歯並びを改善するために上の前歯を後ろに引っ張るような感じで、上の犬歯付近と下の第一大臼歯付近のフックにゴムをかけます。
下顎前突の場合:3級ゴム
下顎前突は、いわゆるしゃくれの状態で下の歯が前歯よりも前に出ている状態です。
反対咬合や受け口とも呼ばれます。この状態では下の歯を後ろに引っ張るような感じで、下の犬歯のあたりと上顎第一大臼歯付近のフックにゴムをかけていきます。
交叉咬合:クロスゴム
交叉咬合(クロスバイト)は、上下の噛み合わせが左右にずれている状態の噛み合わせです。
この場合は、上下の同じ歯の表側と裏側にクロスするようにゴムを掛けていきます。第二大臼歯(一番奥の歯)にゴムをかける場合は、装着するのが大変なことも多いです。
開咬:垂直ゴム
開咬(かいこう)は、噛み合わせた時に上下の歯が噛みあっていない状態の歯並びです。
上下の歯に垂直にゴムをかけ、縦に引っ張り合うことで、しっかり噛み合うようにしていきます。「台形ゴム」と呼ばれることも。
ゴムかけは決まった時間必ず行いましょう!
顎間ゴムの処置が開始すると、最初はうまくゴムがマウスピースにかけられないこともあり面倒な作業に感じてしまいます😓
マウスピースは装着するけど、ついついゴムかけを忘れてしまうなんてことも。
さらに、ゴムをかけている間は引っ張られる違和感や痛みを感じることもありますし、口を開いた時にはゴムが見えてしまうこともあるので見た目が気になる方もいるかもしれません。
ゴムかけ作業は矯正治療の中でも特に大変なパートと言ってもいいでしょう。💪
しかし、ゴムかけをサボってしまうと治療期間が伸びてしまうどころか、歯並びが崩れてしまい理想としている歯並びから大きく外れてしまうことも。
ゴムかけは歯並びをキレイに整える段階だとイメージしながらコツコツ頑張っていきましょう🌿
ゴムかけ中の悩みがある場合は、気軽相談して下さい。
顎間ゴムで起こりやすいトラブル
・ゴムかけが難しい
・痛み
・ゴムが切れた
・見た目が気になる
顎間ゴムに慣れていない頃は自分でゴムをかけるのも一苦労!特に、奥になればなるほど、自分でかけるのが難しくなっていきます。
何回トライしてもゴムがかけられない場合はそのままにせず矯正の医師に相談しましょう。
また、ゴムかけをするための専用のスティックなどもあるので、使ってみるのもおすすめです。
最初は鏡をみながらコツをつかむまで何度も繰り返してみて下さいね。
また、ゴムが切れてしまった場合も予備のゴムをお渡ししていますので、新しいゴムに掛け替えて下さい。
出先でゴムが切れてしまっても大丈夫なように、外出の際には専用のゴムを持ち歩くようにしましょう✨
また、ゴムをかけると口が空いた時にゴムが見えてしまうため、見た目が気になる…という方もいます。
基本的には常にかけていないといけませんが、大事な発表や人前で話す時にはゴムを外しても大丈夫です。
ゴムかけにより痛みを感じる場合は、無理せず安静にしていましょう🙂
もし痛みが強く我慢できないような場合はゴムを外して先生にご相談下さい。
歯列矯正のご相談は郡山市の矯正歯科専門医院「アールエス矯正歯科」へ
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